リクルーティングスタジオより「2014年ベスト・オブ・キラキラネーム」が発表されました。これは「無料赤ちゃん名づけ」のユーザーを対象に「2014年 年間キラキラネームベスト30」の中から、もっともキラキラネームだと思うものを集計したランキングのようです。
キラキラネームをウィキペディアで調べてみると、DQNネームの類似語として書かれています。いずれにせよ意味としては、常識的に考えがたいとされる名前や個性的ではあるが読むのが難しい名前とされています。
昔、自分の子に「悪魔」と名づけたが行政が出生届を認めなかったなんてこともありました。ここまで極端にはならないまでも、個性的な名前が増えているようです。
1位となったのは「黄熊」と書いて「ぷう」と読むようです。ちなみに昨年のランキングでも2位となっています。ディズニーキャラの「ぷうさん」からきているのでしょうか。
2位は「今鹿」と書いて「なうしか」、どうらや漢字の「今」を英語の「now」と読むところからきているようです。
他にも、「皇帝」(しーざー)、「姫愛」(きゅあ)、「苺愛」(いちあ)などが続いております。以下ランキング表を眺めても、すんなり読めそうもない難解な名前が続いております。
こうした名前が広がった結果として弊害も出てきているようです。
「簡単だし、かわいいからという、ペット感覚で名前を付ける親が出てきました。子供も独立した人格を持つ、という意識が希薄になって、所有物のような感覚に陥ってしまったようです」
「小学校なでのお受験では不利になるケースがあります。キラキラネームの場合、”名づけた親は非常識な人間なのでは”という印象を学校側に持たれがちで、名門校になればなるほど敬遠されてしまうんです。名前のことで学校でいじめられ、子供がひきもってしまった、というケースもありますから」
学校での名簿は、名前欄の隣にふりがな欄が必須でしょう。
キラキラネームの影響は社労士業にも関係があります。
社員に子供が生まれた場合には、健康保険への加入手続きが発生します。
その際に、健康保険被扶養者異動届という書類を書くことになるのですが、届け出に際して、被扶養者となる方の名前、生年月日、性別などの情報が必要となります。
そこで子どもが生まれたとの連絡を受け、名前を書面でもらっても、ふりがなをふっていないと読むことが出来ず、改めて確認しなければならないということがでてきます。電話で連絡を受けた場合でも、当てはまる漢字がなかなか浮かばないということも起こります。
また、名前から性別が判断できないので、こちらも確認しなければならないということもあります。
読み方以外にも、よくあるのが漢字の新、旧使いというのもあります。例えば、「斉藤」さんの「斉」の字が「齊」だったり、「齋」だったりといくつかパターンがあったりします。
これも間違いてしまうと健康保険証を作り直さなければならないので注意が必要な、社労士泣かせなところです。
時代とともに、いろいろな名前が出て来るのも、ひとつの個性なのでしょう。確かに昔のように、画一的な名前が必ずしも良いとは言いいませんが、65歳になって年金をもらうようなおばあさんが「苺愛」さんというのも、なんだかなぁ~と思ったりもするのは年を取ったということでしょうか。