最近になって男性不況という言葉を聞くようになりました。女性に比べて男性の失業率が上がっているそうです。どうやら日本の労働市場に変化が出始めているようです。
従来は、建設業や製造業、特に工場などにおいて男性社員が活躍するのが主流でした。これが近年製造業は中国などへシフトし、建設業は減少することによって従事する男性社員が減っています。
さらに高齢化の進展によって医療や介護の業界が雇用者数を増やしています。これらの職場では女性社員が主流となっており就労者も増加しています。
また男女雇用機会均等法によって男女の格差が減り、ホワイトカラーの仕事に女性社員が従事する機会が増えた結果、男性社員が減っている部分もあるようです。
一般的に男性社員は総合職、女性社員は一般職(補助職)といったイメージが強いため賃金格差がそのまま残り、実際には同じ業務であっても男女では差がある場合が見られます。
そのため女性社員が活躍するというのは、人件費削減につながっているという点にもあるのかも知れません。
さらに問題なのは低所得の男性が増えることによって未婚率が高くなり少子化につながる可能性があるそうです。
草食系男子という言葉にもあるように男性が弱くなっている印象を受けますが、労働市場においても男性の力が弱くなっているのでしょうか。