鉄道の運転士が乗務中にフェイスブックに投稿していたことがニュースとなっています。
TX運転士:運転席からフェイスブックに投稿
13日に人身事故があったつくばエクスプレス(TX)の男性運転士(48)が同日、運転席からスマートフォンで「開業以来初の人身事故」などとフェイスブックに投稿していたことが分かった。
この運転士は万博記念公園駅(茨城県つくば市)で待機中、「復旧には時間がかかる」などと投稿。同社の調査に「ダイヤの乱れを身内に知らせたかった」などと理由を話しているという。
情報を伝えるためのFacebookやtwitterなどのSNS
もちろんニュースとなっているくらいですから、一般常識からするとアウトなのでしょう。ではこの運転士はその常識に気がつかなかったのでしょうか。
ちなみに運転士は48歳と言うことですから、入社以来ある程度の期間が経っていると思います。新入社員など若い社員が、社会人としてのいわゆる常識の分別がつかずに行動してしまったということでもないでしょう。
そうなると考えられる理由としては、この運転士が言っているように「ダイヤの乱れを身内に早く伝えたかった」というこなのでしょう。その手段としてフェイスブックであれば、手間をかけることもなく素早く伝わると判断したのでしょう。
投稿の際には、それが外部に広がる可能性があるということまで考えなかったのだと思います。
一時期、ツイッターでアイスケースに入る写真などのふざけた投稿が出回りニュースとなっていました。
こちらは若いアルバイトが悪ふざけを友達に伝えるため軽い気持ちで行っていて、そもそも友達以外に伝えるつもりもなく、ツイッターが外部とつながっていおり投稿が拡散されることまで考えずに行った行為とされていました。
今回のニュースも考えてみると先のツイッターの件と本質は変わりません。要はそれが外部ともつながっているところまで考えずに、ただ仲間に情報を伝えるため(それが悪ふざけか業務上の情報かの違いはありますが)に行った行為ということです。
ITリテラシーの低さは経営者でも
ITリテラシーの低さは社員だけの問題ではありません。
話しは変わりますが、大阪信用金庫の調査によると大阪の企業の46%がいまだにWindowsXPを使っており、そのうち53.5%が今後もそのまま使うというニュースがありました。
その理由のトップが「XPで不自由しない」が6割を超えています。そこにはセキュリティホールをついたウィルス攻撃があるかも、ということまで考えがおよばないのでしょう。
こんな具合では、自社のパソコンがウィルスに感染しても気がつかないだけでなく、知らない間に取引先にもウィルスを送っていることが予想されます。
こうして見ると社員だけの問題では無いようです。経営者のITリテラシーの低さが社員の問題を引き起こしているとも言えるでしょう。
いち企業の問題として片付けることなく、国民全体の問題として早い時期から教育制度として教える仕組み作りこそ必要なのかもしれません。