つい先日お正月だと思っていたら、早いものでもう2月になってしまいました。
新卒採用をする企業においては会社説明会も始まり、いよいよ本格的な採用シーズンに入ります。
採用人数の多い会社にとっては、会社説明会や面接などを通して多くの希望者の中から選ばなければなりません。私が会社勤めの当時採用担当していた頃でも、ひとシーズンに500名ほどの学生と会っていました。
就職希望者の中から面接をして採用する方を選ぶのですが、面接と言っても一人につき、せいぜい30分程度しか時間が取れません。短い面接時間のなかで学生の人となりを判断することは難しく、苦労はかなりのものです。
そのため質問内容を工夫したりするのですが、質問内容についても面接対策マニュアルなども出回っており、学生の本音に近づくことは難しいものがあります。
そんな面接での質問ですが、面白い記事がありました。
面接官「あなたをモノにたとえたら?」学生「はい。消しゴムです」お互いが真剣に迷走中!「人物本位」の就活、こんなにヒドいことになっていた(現代ビジネス)
採用面接が迷走している様子が取り上げています。例えばこんな感じです。
面接官「あなたはスティーブ・ジョブズのためにお風呂を作ることになりました。さて、どんなデザインにしますか?」
学生「ジョブスは、枠にとらわれない自由な発想の持ち主でした。だから、シャワーや浴槽など余計なものは何もついていない、ホワイトキューブのお風呂を作りたいと思います。一見ただの箱ですが、アイフォンを操作するように壁に指をすべらせると、天井からシャワーが現れる。シンプルなので雑念が浮かばず、ジョブスが愛した『禅』の精神にもつながります。彼の名前にちなんで、私は『ジョブロ』と呼びたいと思います!」
ジョブロ!面白いですが、本当なんでしょうか。ネタでしょうか。
一体この質問で何を求めているのでしょうか。飲み屋での話しかと思ったら面接の場で。。。
ひょっとすると枠にとらわれないスケールの人物を求めているのか、さぞかし変わり者を採用したいのかも知れません。その中から逸材が出て来る可能性も否定できませんが。
多くの学生の中から短い時間の中、これはという人物を選ぶのは難しいのは確かです。
でも新卒採用であれば、本当にその会社に入りたいのか。その熱意はどの程度なのか。または周囲と協調して仕事を進められる人物なのか。特に問題を起こすようなことがない人物なのか、などを判断出来ればいいのではないでしょうか。
企業が求める人材はさまざまでしょうが、一度採用した社員を簡単に解雇することはできません。採用した後で後悔することの無いようにして頂きたいと思います。