労働契約

いっそうのことスーパー正社員でどうでしょう

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厚生労働省は来年度から、正社員と非正規労働者の中間に位置する新たな雇用形態の創出に乗り出すそうです。

(YOMIURI ONLINE 2013年2月28日07時15分より)

記事によると背景には、この10年間で非正規労働者は年平均で約30万人が増え労働者全体の35.2%を占めるまでとなっており、「正社員を増やすことにこだわっていても、不安定な非正規労働者が増えるだけだ」という厚生労働省の危機感があるようです。

一方で、有期労働契約が繰り返されて通算して5年を超えたときは、労働者の申し込みによって期間の定めのない労働契約に転換されるという、労働契約法が改正となり4月1日より施行となります。

その結果、これまで有期労働契約者としてのパート社員が、将来的には准正規労働者となる場合も出てきます。今後は無期労働契約である社員が2極化していくことになるでしょう。

現状では、一応仕事の内容がほとんど変わらない正社員とパート社員(非正規社員)という枠組みの中で、業務の繁閑に応じてパート社員の雇用を調整してきました。

将来的には、雇用期間が5年を超えるようなパート社員の働き方を検討していく必要が出てきます。その際には、高年齢者の雇用のあり方も含め、准正規労働者という働き方が注目されるようになっていくでしょう。

一般的な正社員であっても、残業はそこそこで転勤もしたくないというのであれば、准正社員という働き方を希望するケースもあると思います。

企業としては、報酬やスキルアップのために仕事をしたいという社員は正社員としてガンガン仕事をする、そこそこの給料でそこそこ働ければいいという社員は准正社員として仕事ができるような人事制度を検討する必要が出てくるでしょう。

ところで、准正規労働者というのはピンときません。こちらを通常の正社員と呼んで、残業も厭わない正社員はスーパー正社員とでも呼んだ方がいいのではないでしょうか。

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